コンゴ民主共和国で拡大するエボラウイルス病(エボラ出血熱)をめぐり、世界保健機関(WHO)は6月23日午後、今回の感染拡大での死亡者が1,510人に達したと発表した。
WHOは、現時点では「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」には該当しないと判断しているが、なお感染の拡大が続いている。ただ、WHOは、以前と比べて感染拡大のペースが減速していると報告している。
2014年に西アフリカで発生し、1万1,308人(米疾病対策センター)が死亡したエボラの大流行でWHOは緊急事態を宣言していた。今回のコンゴ民主共和国での流行は、過去2番目の規模となっている。
コンゴ民主共和国での死亡者数
WHO
(2019年6月23日現在)
エボラによる死亡と確認:1,416人
疑い例:94人
合計:1,510人
コンゴ民主共和国での感染者数
WHO
(2019年6月23日現在)
感染が確認された事例:2,247例
疑い例:94例
合計:2,153例
写真は、感染地であるコンゴ民主共和国の北キブ州を走る国連の装甲車。武装が必要なのは、感染地が、紛争の前線でもあるためだ。2019年1月15日撮影、世銀提供。
Photo: World Bank / Vincent Tremeau taken on January 15, 2019, in Oôcha, north Kivu Region, Democratic Republic of Congo.