ブラジル・アマゾンのインディオ保護活動家、家族の前で殺害

ブラジルのアマゾンで、インディオの保護に携わっている男性が現地時間の2019年9月6日に殺害された。

現地紙フォーリャ・デ・サンパウロによれば、男性は、マクシエル・ペレイラ・ドス・サントスさん。国立先住民保護財団(FUNAI)の「協力者」だったと報じられている。

現場は、コロンビアとペルー、ブラジルの3カ国が国境を接する、ブラジル北西部アマゾナス州のタバチンガ。サントスさんは、6日夜、タバチンガで最も往来の多い大通りをバイクで走行していたところ、銃撃された。

事件当時、サントスさんの妻ら家族もいっしょにいたという。

報道によれば、サントスさんは12年ほど前からFUNAIの活動に従事。アマゾンで暮らすインディオの土地が奪われないよう、パトロールなどの仕事をしていたという。密猟目的のハンターが森林に立ち入らないよう、警戒する役割も担っていたとされる。

3カ国が国境を接する地域のアマゾンには、イソラドと呼ばれる、他の人々と接触せずに生活を続けるインディオも暮らしている。

一方で、タバチンガは、アマゾン経由で、ブラジル国内に流入するドラッグの密輸の拠点にもなっていると言われる。

事件は、多発するアマゾンの森林火災が国際問題化する中で起きた。

ブラジルの警察は、サントスさんが従事していた活動と、事件の関連を調べているという。

Photo by Amauri Aguiar taken on December 28, 2008.